ピカソ 版画をめぐる冒険 フランス国立図書館版画コレクション

この展覧会は終了しました 企画展
会期

2018年11月03日(土)から
2018年12月16日(日)まで

休館日

月曜日

時間

午前9時30分~午後6時
(観覧券の販売は、午後5時30分まで)

会場

新潟市美術館 企画展示室

観覧料

一般1000(800)円、大学生・高校生800(600)円

中学生以下無料

( )内は前売・団体(20名以上)、リピーター割引料金
前売は一般のみ。
※前売券の販売は8月10日(金)~11月2日(金)まで

販売場所:

新潟市美術館、新潟市新津美術館、新潟県立万代島美術館、セブン-イレブン(セブンチケット)、新潟伊勢丹、DeKKY401、インフォメーションセンターえん、hickory03travelers、シネ・ウインド


展覧会概要

20世紀最大の芸術家パブロ・ピカソ(1881-1973)。近代美術において造形革命を起こし、絵画、彫刻、陶芸など様々なジャンルで功績を残しました。美術史上まれにみる多作家でも知られ、その91年の生涯において版画だけでもなんと2000点近くを制作しています。
本展では、ピカソが見つめた西洋美術の伝統に注目します。ピカソは人物画や静物画を描きながら、ギリシャ・ローマ神話を主題とし、自らの分身ともいえる「ミノタウロス」を野心的に追い続けました。また、過去の巨匠たちの作品を、ただの模写ではなく自らの解釈を加えながら新たな作品に転換させたことも見過ごせません。世界でも屈指のコレクションを誇るフランス国立図書館の全面的な協力のもと、ピカソが挑戦したレンブラント、ゴヤなどの版画とともにご紹介します。伝統と対峙したピカソ版画の軌跡を辿る貴重な機会です。約100点の作品に加え、当館所蔵のピカソの油彩画も展示します。彼が闘牛士(マタドール)のように果敢に挑み創造したもの、その熱い魂をご覧あれ。

★フランス国立図書館とは
芸術的・科学的な資料を収蔵するフランス、パリにある世界的な図
書館。14世紀にシャルル5世によって創立された王室文庫がその歴
史の端緒にあります。コレクションの内容は多岐にわたり、書籍及
び印刷物、原稿、版画、写真、地図、楽譜からコイン、ビデオ、マルチ
メディア、装飾品、コスチューム等にいたる1500万点の資料を収集
し、紹介しています。

ピカソ展プレスリリース

Lecture

◆講演会「版画史から見る技法と表現―デューラーからピカソまで」
11月25日(日) 午後2時から(90分程度)
講師:佐藤 直樹 氏(東京藝術大学美術学部准教授、
元国立西洋美術館版画素描室長)
会場:当館2階講堂
※申込不要、参加無料、先着100名

◆美術講座「ピカソの恋人―描かれたミューズたち」
11月17日(土) 午後2時から(90分程度)
講師:荒井 直美(新潟市美術館学芸員)
会場:当館2階講堂
※申込不要、参加無料、先着100名

◆美術講座「ピカソとロシア」
12月15日(土) 午後2時から(90分程度)
講師:前山 裕司(新潟市美術館館長)
会場:当館2階講堂
※申込不要、参加無料、先着100名

◆ギャラリートーク
(展覧会担当学芸員による解説)
11月4日(日)、12月2日(日)
各日午後2時から(30分程度)
※直接企画展示室にお越しください。
※当日の観覧券が必要となります。

◆子ども講座「挑戦!ピカソっぽく描いてみよう」※最新情報更新しました!(10/5)
12月1日(土) 午後1時30分から4時30分
講師:新潟市美術館学芸員
会場:当館実習室、企画展示室
対象:小学3年生~中学生と、その保護者(定員20名)
※未就学児の同行はご遠慮ください。
参加費:参加無料。ただし、保護者は「ピカソ展」の観覧券が必要です。
参加者持ち物:
・お気に入りの写真(ひとり1枚、A5サイズ以上に印刷したもの)
・クレヨン、クーピー(持っている方のみ)
事前申込み制:

往復はがきで、①参加者全員(同伴の保護者含む)の氏名、②年齢、③代表者の住所、

④電話番号、⑤「ピカソ展」を記入の上、新潟市美術館(〒951-8556 住所不要)まで。

※1通につき4名まで記入可。応募多数の場合は抽選となります。

締め切り 2018年11月12日(月)必着

 

★ドキュメンタリー映画上映会『ピカソ:天才の遺産』※追加イベント決定!(10/19)
『ピカソ 天才の遺産』(1981 年製作、アメリカ)※日本語字幕あり(89分)
ピカソの人生と作品について――家族、恋人、美術史家、アーティストたちが語ります。
クロード・ピカソ、マイア・ピカソ、フランソワーズ・ジロー
さらに今は亡き、クレメント・グリーンバーグ、ヘンリー・ムーア、ロイ・リキテンスタイン、
アンソニー・カロなどが出演する貴重な映画作品です。映画のなかでは、本展の大きなテーマである
「ピカソとオールド・マスターとの対話」についても深く言及していきます。
ピカソと同時代を生き、その制作を見つめ肌で感じてきた人々の言葉から、「パブロ・ピカソ」
に迫ります。天才の軌跡と彼の遺した語り尽くせぬ功績を見つめる90 分、必見です。

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日程   11月3日(土)、10日(土)、11日(日)、18日(日)、23日(金・祝)、30日(金)
12月8日(土)、9日(日)、14日(金)、16日(日) 全10回
上映時間 14:00~15:30(開場 13:30)
会場 美術館講堂
定員 先着100名
参加費 参加無料(申込不要、チケット提示も不要)
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【出演】
ベルト・ローゼンブラム
ドミニク・ボゾ
クレメント・グリーンバーグ
ローランド・ペンローズ
ヘンリー・ムーア
フランソワ・ジロー
デイヴィット・ホックニー
ロイ・リキテンスタイン
アンソニー・カロ
ロベルト・マッタ
ジョージ・シーガル
エレーヌ・デ・クーニング
フランソワーズ・ジロー
クロード・ピカソ、マイア・ピカソ ほか

【本編の解説】
ピカソはカメレオンのようにめまぐるしくスタイルを変えた。そしておびただしい数の作品を
遺した。
印象派の模倣にはじまり青色が画面を支配した時期、バラ色を好んだ時期、そしてキュービズ
ムの幕開けを告げる「アヴィニオンの娘」の完成、
いずれの変容にも周囲の芸術家や社会情勢が少なからず影響している。もちろん、その時々の
女性も、である。
戦乱の時代に立ちむかった「ゲルニカ」を経て終戦、晩年のピカソはまるで第二の生を追い求
めるかのようにそれまでの自作をなぞりはじめる。変わり続け、描き続け、完成を目指し続け
るエネルギーはすさまじいばかりだ。
本篇でピカソを語るのはヘンリー・ムーア、デヴィッド・ホックニー、ジェニファー・バート
レット、ジョージ・シーガルなど現在の第一線の作家たち、そのいずれの語り口も熱く真摯で
ある。彼らはピカソに打ちのめされ、衝き動かされ、また優しく包まれながら制作を続けてい
る。
ピカソは生涯を通じて天才であり続けた。そして死後も並々ならぬ力を発揮しつづけているの
だ。まさに天才の遺産ーー
ピカソゆかりの地を巡り、証言と評論をまじえながら生涯を追った、圧巻のドキュメンタリー。
1981年製作。

連絡先 新潟市美術館
TEL:025-223-1622  FAX:025-228-3051