木村希八さんの贈り物 刷り師、コレクター、そして画家。

この展覧会は終了しました 企画展
会期

2017年01月28日(土)から
2017年03月05日(日)まで

休館日

月曜日(※1月30日は開館)

時間

午前9時30分〜午後6時 ※観覧券の販売は閉館の30分前まで

会場

新潟市美術館 企画展示室

観覧料

一般 600円(500円)、大学生・高校生 400円(300円)、中学生以下無料

※ ( )は団体(20人以上)およびリピーター割引料金(半券提示で2回目は割引)


展覧会概要

1934年新潟県南魚沼市(旧塩沢町)に生まれた木村希八は、独学で各種版画に取り組み、1959年鎌倉市で石版画工房を開設。以来、わが国における特にリトグラフの刷り師の草分け的な存在として、半世紀以上にわたり活躍を続けました。その基本姿勢は、商業主義的な「複製版画(エスタンプ)」を善しとせず、一貫して作家と刷り師との信頼関係、協働から生まれるオリジナル版画の制作にこだわる、というものでした。

木村の卓越した刷りによって世に送り出された版画は、平山郁夫や加山又造、片岡球子ら日本画壇の重鎮から、草間彌生、篠田桃紅、靉嘔など現代美術界の俊英たちのものまで広範に及び、手元には、刷り師の保存用に作られるP.P.版という非売扱いの版画が多く蓄積されていきました。それらを有効に活用してほしいという篤志によって、新潟市美術館への寄贈が始まったのは1988年からのことです。

2014年11月、木村は80年の生涯を閉じますが、生前の遺志により新たに374点の作品が当館に寄贈されました。木村は自身も画家であり、また旺盛なコレクターでもありましたが、今回の寄贈には、それらの作品も数多く含まれています。

本展は累計941点を数える当館所蔵の「木村希八コレクション」から、刷り師、コレクター、画家の三つの視点で展示構成し、故人の業績を振り返ります。

展覧会チラシ


関連イベント

◆ ① 講演会「木村希八さんの思い出Ⅰ」

講師:土方明司氏(平塚市美術館館長代理)

2月11日(土) 午後2時~3時30分 美術館講堂にて

◆ ② 講演会「木村希八さんの思い出Ⅱ」

講師:皆川徳志氏(版画家)

2月25日(土) 午後2時~3時30分 美術館実習室にて

※ いずれも参加無料/事前申込み不要

◆ ③ ギャラリートーク

2月26日を除く会期中の日曜日  午後2時~3時

※ 会場:企画展示室/当日の観覧券が必要です