コレクション展Ⅲ 牛腸茂雄 〈わたし〉という他者

この展覧会は終了しました コレクション展
会期

2014年08月29日(金)から
2014年10月26日(日)まで

休館日

9月1日(月)、8日(月)、16日(火)、24日(水)、29日(月)、  10月6日(月)、14日(火)、20日(月)

時間

午前9時30分〜午後6時  (観覧券の販売は午後5時30分まで)

会場

常設展示室

観覧料

一般200円(160円)
大学生・高校生150円(110円)
 小中学生100円(70円)

*( )内は団体(20名以上)料金
*土・日・祝日は小中学生無料
*当館主催の企画展開催中はその観覧券で本展もご覧になれます。
  また、中学生・小学生は企画展と合わせて無料となります。
*団体観覧で解説をご希望の場合は、事前にご連絡ください。


展覧会概要

 新潟県加茂市出身の写真家・牛腸茂雄(1946-1983)。36歳という若さで世を去りながら、1970年代の日本の写真界を代表する一人と目され、没後30年を経てなお、写真集の刊行が相次ぐなど、評価はいやますばかりです。
 幼いころに患った胸椎カリエスのため20歳までの命とも言われた彼ですが、デザインを志し東京の桑沢デザイン研究所に学びます。ここで写真家・大辻清司に見出され、本格的に写真の才能を開花させることとなりました。
 牛腸があえて賭けていたのは、「見過ごされてしまうかもしれない、ぎりぎりのところの写真」。淡々と日常を見つめるその写真は、同時代の報道写真やコマーシャル・フォトの世界とは一線を画すものでした。「一見なんの変哲もない」街や人々の景色の中にこそ、自己と世界との関わりの深遠さを見出そうとしたのです。
 本展では、《日々》、《見慣れた街の中で》、《幼年の「時間」》など生前に発表されたシリーズに加え、当館の豊富な資料から〈わたし〉という他者を問い続けた牛腸の制作の多面性に迫ります。代表作《SELF AND OTHERS》の写真集制作に向けての細やかなノートや、友人たちと作った実験的な短編映画、写真と並行して精力的に制作したインクブロットやマーブリングによる作品。死の前年の個展《見慣れた街の中で》で試みた展示手法も再現します。
 その静謐な世界のために、牛腸が文字通り命を捧げた情熱に、あらためて触れる機会となるでしょう。

チラシ表
チラシ裏

出品リスト

【関連イベント】
 トークイベント
「牛腸茂雄と荒木経惟:カラー写真をめぐって」
9月27日(土)午後2時~3時30分
講師 三浦和人氏(写真家)
    冨山由紀子氏(写真研究者)
当館2階講堂にて/聴講無料/定員100名
チラシ

美術講座
8月30日(土)
「心霊写真の歴史」 担当学芸員:藤井素彦
9月20日(土)
「1970年代日本の写真」 担当学芸員:松沢寿重
各日午後1時30分~3時
当館2階講堂にて/聴講無料/定員100名

ギャラリートーク
 (当館学芸員による解説)
10月25日(土)午後2時~2時30分
*直接常設展示室にお越し下さい。
*当日の観覧券が必要となります。

ふれあい美術館ガイド
  (美術館協力会ボランティアによるご案内と解説)
9月21日(日)、10月19日(日)
各日午前11時から
*直接エントランスホールにお越し下さい。
*当日の観覧券が必要となります。

*連動企画 
映画「SELF AND OTHERS」上映
 【佐藤真監督/2000年/53分】
9月6日(土)~12日(金)  各日1回
新潟・市民映画館シネ・ウインドにて
TEL 025-243-5530   http://cinewind.com/
牛腸茂雄の代表作と同題のドキュメンタリー。同時開催の企画展「荒木経惟 往生写集―愛ノ旅」展にちなみ、「アラキメンタリ」(2005年)、「愛の新世界」(1994年)もあわせて上映。有料。