【あと1日】あなたが〈正・誤・表〉展を見た方が良い理由「なんだかよくわからない」
〈正・誤・表〉展、好評です。今日までの16日間で、1200人を超えるお客さまをお迎えしています。FM PORTの人気番組『オチつけ! ニッポン』で越智敏夫さん(新潟国際情報大学教授)が熱心に推薦してくださったことや、『新潟日報』に大きな記事を掲載していただいたおかげでしょうか(ありがとうございます!)
しかし、これほど宣伝が面倒な「なんだかよくわからない」企画もなかったと思います。しかし、ここは愚直に、「だから面白いのです」と申し上げましょう。美術館でしかできないこと、新潟市美術館でしかできないことを、ラディカルなかたちでお見せすること、しかも笑っていただくことを目指しました。幸いにして、この漠然とした試みは、様々な反応をいただくことができたようです。
「なんだかよくわからない」けど面白い、「なんだかよくわからない」だからこそ面白い。そういう経験を提供することは、私たち美術館の大切な仕事です。ちなみに「なんだかよくわからない」というのは、必ずしも「むずかしい」を意味しません。今日のお客さまの中では、小学2年生の女の子が、展示を見てケラケラ笑ってくれていました。
明日24日(月・祝)は、この展覧会の最終日。14時から、担当学芸員・藤井素彦が、「細かすぎて(あまり)報道されなかった平成の美術の流れ」と題してお話しします。よろしければ、美術と美術館の「正誤表」を、いっそう多様なものにすること(担当学芸員へのダメ出しなど)にご参加ください。会場は、もちろん〈正・誤・表〉展の展示室。ここはひとつ、みんなで、しかし決して「ひとつ」になんかならずに、「展示」されてみませんか。
http://www.ncam.jp/exhibition/4576/