村田あがさん講演会「父・村田豊の建築」は7月14日14時!!!必見です!!!

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「インポッシブル・アーキテクチャー」展、閉幕まで数日を残すばかりとなりました。

実現しなかった建物の数々によって紡がれる建築史。この展覧会に集められた内外約40人の建築家の中でも、現実と夢想の境界を、とりわけ曖昧なものに見せているスリリングな存在が、村田豊(1917~88)でしょう。ル・コルビュジエに直接師事した日本人建築家として、前川國男・坂倉準三・吉阪隆正の3人はよく知られています。その四人目が、村田豊だったのです。

前川國男と同じく新潟市の生まれ、旧制新潟中学を経て、東京美術学校建築科で学び、坂倉準三のスタッフとなります。1957年パリ留学、ル・コルビュジエのアトリエで約2年間働きました。70年大阪万博の富士グループ・パビリオンをはじめ、エアドームによる空気膜構造の先駆者として国際的な注目を集め、磯崎新は村田豊を「夢想する技士」と讃えています(『晩歌集』)。

この奇想の建築家の生涯と仕事について、長女である村田あがさん(跡見学園女子大学教授)のお話を聴く機会を設けました。当初は4月に予定されていた講演会でしたが、上越新幹線の運休でやむを得ず中止、このたび再日程が実現したものです。非常に貴重な機会だと思います。ぜひご参加ください。


インポッシブル・アーキテクチャー展関連イベント
記念講演会「父・村田豊の建築」

日時:2019年7月14日(日)午後2時~
講師:村田あがさん(村田豊長女、跡見学園女子大学教授)
会場:新潟市美術館 2階講堂
聴講無料、申込不要

講師・村田あがさん略歴:
1959年東京都生まれ、建築家村田豊長女
日本女子大学家政学部住居学科、
東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士課程、博士課程修了、
博士(工学)(東京大学)、空間構成史、
博士の学位論文は江戸時代の家相に見る方位観
山本理顕設計工場スタッフ、東京家政学院大家政学部学住居学科助手、
跡見学園女子大学短期大学部家政科住居分野助教授を経て、
現在跡見学園女子大学マネジメント学部生活環境マネジメント学科教授、
居住文化論、庭園と都市環境、都市環境論などを担当

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