リニューアル１周年には、「あの絵に会いに行く」！！
昨年７月19日にリニューアル・オープンした新潟市美術館、早いものでもう１年になります。明るくなった館内。１階の多目的スペース「ラウンジＮ」や２階講堂脇の「本のラウンジ」など、それなりにご利用いただいているようです。気軽に参加できるワークショップや展覧会関連の書籍の展示など、展覧会だけに留まらない、いろいろな楽しみをご提供できたらと考えています。
そんな折、ベーグルでおなじみの「こかげカフェ L’ombrage（ロンブラージュ）」が、開店１周年のイベントを企画してくれました。カフェや美術館の様子をお客様に撮影していただき、SNSインスタグラムで共有するという参加型のプログラム。また，カフェ、ショップ、美術館の共同企画として、館内外を歩き回って答えを探すクイズラリーも実施。反応はとても良いようです。この時期、コレクション展のみの開催ですが、館内もそれなりに賑わっているのは嬉しい限りです。身構えて美術館に来るというのではなく、公園に来たついでに、カフェのランチやミュージアムショップでの買い物がてらに、館内を巡り、コレクション展でお気に入りの作品を見つけてほしい。そんな日常の暮らしに溶け込んだ美術館でありたいという，私たちの願いが少しずつかたちになってきたようです。
「舟越桂」展が企画・常設両展示室を使っていた関係で、久々のコレクション展となる「あの絵に会いに行く」。ここのところ、企画展と連動した思い切った切り口のコレクションの展示が続いていましたが、今回は海外有名作家の名作、大型作品が並ぶオーソドックスな展示。昨春、東京の目黒区美術館で実現した「新潟市美術館の名品たち－ピカソとクレーもやってきた」展と似たような構成となりますが、ちょっとオシャレに気取って「あの絵に会いに行く」。ルドン、ボナール、ピカソ（8月9日から展示）、クレー、マグリットなどの20世紀モダンアートの巨匠から、土田麦僊、横山操ら新潟の珠玉の日本画、アルマンド、ライリー、辰野登恵子ら、現代絵画のカッコよさ。加えて、昨年度コレクションに仲間入りした、丸山直文、アラーキー、石川直樹らの活きのいい作品が並びます。会いたくて、会いたくて、やむにやまれず駆けつける、そんなあなただけの１点を見つけてほしいという想いからのコレクション展。9月11日まで開催です。
コレクション展Ⅰ「あの絵に会いに行く」 展覧会情報はこちら ／ ブログでもご紹介
