館長ノート

新しいサイン

新潟市美術館、昨年10月末から改修工事に入り、市民の皆様にはご不便、ご迷惑をおかけしております。幸い3月に入り、工事用の足場も取れ、竣工間近というところまでこぎつけました。とはいえ、工事が終わったからといってすぐ再開という訳にはいきません。
作品の展示環境を考えると、3か月程度の乾燥期間も必要ですし、新装なってお客様を迎えるためのハード、ソフト両面のさまざまな準備作業も控えています。開館30周年記念展をシリーズで予定していますが、その仕込みに大わらわというところ。そんなわけで、リニューアル・オープンは7月19日。まだ、しばらくお待ちいただくことになります。どうかご容赦を。
さて、美術館がどんな風に生まれ変わるのか。ご関心をお持ちの方は多いと思います。トップページの「開館30周年記念 リニューアルオープン」というところをクリックして頂くと、その肝心のところをまとめたものがご覧いただけます。このブログでも、順に取り上げていきますので、どうぞご期待ください。
さて、一昨日3月17日はもう春が来たかのような陽気でした。好天に恵まれ、館内外で新しくなったサイン設置のための位置決め作業を行いました。サインのデザインを担当されたのは当館のロゴ、シンボルマークを制作したグラフィック・デザイナー服部一成さん。前川國男設計の格調ある建築を侵食することなく、見事に新しい感覚を付け加えてくれました。大きな文字で分かりやすく、遊び心のあるサインです。中をご覧いただくのはまだ先のことになりますが、美術館の外壁にも新潟市美術館の半立体のロゴが取り付けられ、入り口付近にもシンボルマークのNを立体化した鮮やかな緑色のオブジェが置かれました。お近くをお通りの際は、美術館の方を眺めてみてください。楽しい気分になること、請け合いです。
美術館サインの位置決め作業