「前衛」写真の精神: なんでもないものの変容  瀧口修造・阿部展也・大辻清司・牛腸茂雄

この展覧会は終了しました 企画展
会期

2023年07月29日(土)から
2023年09月24日(日)まで

前期:7月29日(土)-8月27日(日) 後期:8月29日(火)-9月24日(日)※大幅な展示替えがあります

※チラシ・ポスター掲載作品の展示期間については、展覧会概要をご覧ください。

休館日

月曜日(8月14日、9月18日は開館)、9月19日(火)

時間

午前9時30分~午後6時

*観覧券の販売は閉館30分前まで

会場

新潟市美術館 企画展示室

観覧料

一般1,000 円(800 円)、大学生・高校生800 円(600 円) 中学生以下無料

*( )内は20 名以上の団体料金、リピーター割引料金(本展観覧券の半券提示で本展2 回目は団体料金に割引)・あっちも割引料金(新津美術館の企画展観覧券提示で割引。1枚につき1回限り1年間有効)

*会期中は、本展の観覧券で「コレクション展」もご観覧いただけます
*障がい者手帳・療育手帳をお持ちの方は無料(受付でご提示下さい)


展覧会概要

美術評論家の瀧口修造、絵画と写真の分野で活躍した阿部展也、
そして写真家の大辻清司、牛腸茂雄。4人の交流と創作をたどりながら、
1930年代の前衛写真から80年代にわたる日本昭和写真史の一断片をご紹介します。
30年代、「前衛写真」の名のもとに、シュルレアリスムの影響を受けた
技巧的な写真が多く発表されますが、写真におけるシュルレアリスムとは、
「日常現実のふかい襞に潜んでいる美を見出すこと」であると瀧口は考えました。
瀧口とともに「前衛写真協会」を立ち上げた阿部は、その言説に呼応するように、
街なかや旅先の風景にカメラを向け、『フォトタイムス』誌上で発表します。
まさに前衛写真協会が議論を交わしていた30年代後半の『フォトタイムス』を手にした大辻は、
瀧口と阿部に大きな影響を受けながら、70年代には「なんでもない写真」に代表される
写真シリーズ「大辻清司実験室」へとたどり着きます。
大辻のもとで写真を学んだ牛腸は、何気ない日常を取り上げた自身の写真を
「見過ごされてしまうかもしれないぎりぎりのところの写真」と表し、
独自の視点で周囲のひとびとを捉えました。
戦前から戦後にかけて、時代ごとにかたちを変えて試みられる「前衛」の精神をご覧ください。

主催:新潟市美術館
特別協力:武蔵野美術大学 美術館・図書館
企画協力:アート インプレッション

★出品リストはこちら   2023年8月1日更新

★プレスリリースはこちら

★チラシはこちら

★チラシ・ポスター掲載作品の展示期間について(7/15更新)

チラシ表:牛腸茂雄《SELF AND OTHERS 42》1977年(2023年プリント)個人蔵 前期

チラシ裏:
大辻清司《瀧口修造夫妻、書斎にて》1975年(2003年プリント) 富山県美術館所蔵 通期
『フォトタイムス』15巻6号〔写真:阿部芳文(展也)〕1938年 通期
大辻清司《航空機》1957年(1980年代プリント) 渋谷区立松涛美術館蔵 後期
牛腸茂雄《見慣れた街の中で 19》1978-80年(2004年プリント) 新潟市美術館蔵 前期

ポスター:牛腸茂雄《日々11》1967–68年 新潟市美術館蔵 前期


1 [講演会] 大辻アーカイブでたどる瀧口修造、阿部展也、牛腸茂雄

日時:9月16日(土)午後2時~ 3時30分
講師:大日方欣一氏(写真/映像研究、九州産業大学芸術学部教授)

 

2 [美術講座]阿部展也の写真作品における変化について

日時:8月27日(日)午後2時~ 3時30分
講師:上池仁子(新潟市美術館学芸員)

 

3 [美術講座]「 ぎりぎりのところの写真」を考える 牛腸茂雄が捉えたもの

日時:9月9日(土)午後2時~ 3時30分
講師:児矢野あゆみ(新潟市美術館学芸員)

※1 ~ 3いずれも、会場:講堂/申し込み不要、聴講無料、定員80名(先着順)。

 

4 担当学芸員によるギャラリートーク

日時:8月6日(日)、9月3日(日)各日午後2時~(30分程度)

※申し込み不要、要当日観覧券

 

・ Lounge Nきままプログラム「なんでもないものの集合」

その場で誰でも気軽に参加できる造形プログラム。Lounge Nに置かれた「もの」を
被写体にして写真を撮り、インスタグラムへ投稿してみよう!
ハッシュタグ #なんでもないものの集合