新潟市美術館ブログ

「草間彌生の世界」を語る

昨日、「草間彌生 永遠の永遠の永遠」展がついにオープンしました。

展覧会を待ちわびていた10人近くのお客様が開館前からお待ちになるなど、盛況なスタートとなりました。

初日のイベントとして、美術評論家としても著名な京都市立芸術大学学長・埼玉県立近代美術館館長の建畠晢氏にお越しいただき、ご講演いただきました。建畠氏は、1993年のヴェネチア・ビエンナーレ日本館のコミッショナーとして草間さんを取り上げられ、彼女の国際的な再評価に貢献された方です。

講演では、草間彌生の初期から現在までの代表作を取り上げながら、彼女の芸術的源泉や制作方法、さらにはニューヨークでの多彩な活動や人間関係など、様々な視点からお話いただきました。お二人の長年にわたる親交から生まれたエピソードや草間さんの素顔など、他ではなかなか聞くことのできない話題が盛り沢山で、新たな草間ワールドを発見することができたのではないでしょうか。

今後も、ドキュメンタリー映画「≒草間彌生 私大好き」の上映や同映画の音楽を担当した栗コーダーカルテットのコンサート、また当館学芸員による美術講座「草間彌生とニューヨーク」など様々なイベントによって、草間彌生の世界を満喫していただければ幸いです。