新潟市美術館ブログ

夏休み、美術館で涼みませんか。―コレクション展Ⅱ「シュルレアリスムのひろがり/涼を愛でる」開催中!―

いよいよ夏真っ盛り。暑い日が続いていますね。
新潟市美術館では、そんな夏にぴったり(?)なコレクション展Ⅱ「第一部 シュルレアリスムのひろがり/第二部 涼を愛でる」を常設展示室で開催しています。

2部構成の本展覧会。「第一部 シュルレアリスムのひろがり」は、企画展「マン・レイと女性たち」に関連して、当館所蔵のシュルレアリスム作品を紹介するものです。                                                                                                         シュルレアリスムとは、1924年にフランスの詩人アンドレ・ブルトンが提唱した芸術運動です。ブルトンらは、夢や無意識、偶然などに着目し、理性的認識を放棄した先にある「超現実」の獲得を目指しました。20世紀に活躍した芸術家で、ダダ・シュルレアリストでもあったマン・レイは、その生涯の中で多くのシュルレアリストたちと交流がありました。

本展では、マン・レイと特に親交の深かったマックス・エルンストの作品をはじめ、マグリット、コーネルら海外作家の作品、日本でシュルレアリスムを取り入れた阿部展也や富樫寅平などの作品を展示しています。マックス・エルンストの版画作品『兵士のバラード』と阿部展也・瀧口修造による詩画集『妖精の距離』は、会期中展示替えを行う予定です(前期:~8月28日。後期:8月30日~)。お見逃しなく。

 

 

 

 

 

 

 

 

「第二部 涼を愛でる」では、「雪と白光」「水面と、その奥へ」「肝を冷やす」「風に吹かれて」の4つのテーマで所蔵品をご紹介。
「堀と柳」という新潟市中心部の原風景を思い起こさせる岡本唐貴の《(堀のある街)》等のすずしげな風景画をはじめ、薄暗い河原の石の上にポツンと置かれた傘が目を引く森川ユキエの《河原(傘)》などのゾッとする光景を表現したものまで。様々な「涼しい」作品が並びます。
ほかにも閑静な冬の雪景色を描いた山﨑隆夫の《閑雪》、奇妙な世界観の小作青史の版画作品、風を感じるマルタ・パンの巨大なオブジェ《曲線上の作品2》などなど…。あなたはどの「涼」を愛でますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

ラウンジNでは「涼を愛でる」に関連したきままプログラム「涼を結んで」を実施しています。見た目にも涼しい、スズランテープを自由に結んでいくプログラムです。こちらも併せてお楽しみください。

 

 

 

 

 

 

 

 

コレクション展Ⅱ「第一部 シュルレアリスムのひろがり/第二部 涼を愛でる」は10月23日(日)まで開催中です。夏休み、「涼」をもとめて美術館を訪れてはみてはいかがでしょうか。

皆様のご来館、お待ちしております。
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