新潟市美術館ブログ

長沢明展・コレクション展Ⅰ、開催中です!

木々の緑が輝く初夏となりました。日差しも強くなってきて本格的に夏も目前…。
そんな中新潟市美術館では、「長沢明展  オワリノナイフーケイ」を開催しております!

本展は、新潟市北区出身の画家長沢明(1967-)の各時期における代表作に、ドローイングや、立体、インスタレーション、新作を加えて紹介する、作家初の大規模展覧会です。

本展のみどころはやはり、スケールの大きな作品の数々とそこに描かれた動物たちです。展示作品の中には4メートルを超えるものもあります。画中の巨大なトラやトリ、クジラからは生命の力強さを感じられ、思わず圧倒されます…!

ほかにも古本を使ったダイナミックなインスタレーション《BBB.》やドローイングを貼りこんだ巨大な《マントラ》など、ユニークな発想・表現を用いた作品も展示しています。これらの作品からは画家の伝統的な作法にとらわれない姿勢や素材の物質性を生かす作風がみられます。

本展は、企画展示室&常設展示室の一部にて6月7日(日)まで開催中。長沢明の創り出す世界観をぜひお楽しみください!

ちなみに、長沢明の作品のうち、昨年末に刊行されたばかりの絵本『あおいトラ』原画や壁一面に広がる大迫力の作品《メメントの森》(本展描き下ろし)は常設展示室に展示しています。お見逃しなく!

また常設展示室では、同じく6月7日(日)まで「コレクション展Ⅰ」を開催しております。ピカソやボナール、ジャコメッティなどの作品を、「旬のもの」や「自然体の人物」などをテーマに展示しています。美術館にいながらも、初夏を感じられるかもしれません。
そして昨年当館の収蔵品に加わった熊谷喜代治や西脇順三郎も特集しています。
ぜひこちらもお楽しみください。