新潟市美術館ブログ

アンドリュー・ワイエス展、お見逃しなく

11月に開幕し好評開催中のアンドリュー・ワイエス展も、残すところ1週間を切りました。

本展は、埼玉県にある「丸沼芸術の森」が所蔵する、アメリカの国民的画家アンドリュー・ワイエス(1917-2009)のオルソン・シリーズをご紹介するものです。
このシリーズは、ワイエスが30年という長きにわって描き続けたメイン州にあるオルソン・ハウスが舞台となっています。この家で暮らしたクリスティーナとアルヴァロの姉弟や、彼らの営みが染みついたオルソン・ハウス、納屋の動物たちや周辺の景色を描いた作品から、このオルソン家と一族の終焉までを追うことが出来ます。
また、名作《クリスティーナの世界》など本画へと至るための習作も多く展示しています。ワイエスの制作のプロセスも興味深くみていただけるのではないでしょうか。

長く暗い冬を経験している新潟に暮らす人々とって、どこか共感をもって見ることのできる作品のはず。
アンドリュー・ワイエス展は今週末1月19日(日)まで開催中です。お見逃しなく。

隣の常設展示室では「コレクション展Ⅲ かわいい!かわいい?」を開催中です。ワイエス展とはまた違った雰囲気で、当館の所蔵品を「かわいい」という言葉をキーワードにご紹介しています。
ぜひこちらも一緒にお楽しみください。