新潟市内の中学校から職場体験生がやってきました!1
じめじめした天気が続いていますが、美術館にはさわやかでフレッシュな職場体験生が来てくれました。
7月3日、4日の二日間の日程で、美術館のさまざまな仕事を体験してもらいましたが、
美術館の仕事の一つとして、コレクション展の作品紹介を書いていただきました。
ご紹介いたします。
********
遠藤彰子《たそがれの街》
私のお気に入りの作品は「たそがれの街」です。
おもしろいと思ったところは、人々が皆、同じ方向に向かっていくところです。そこで疑問がわきます。なぜ同じ方向へ向かっていくのかです。空を見ると、なんとなくわかります。空の色は奥側が赤色なので、夕方で暗くなってくるから帰ろうと言い、同じ方向へ帰っていくのか。それとも、そっちの方には何かがあり逃げていくのか、という二つが思い浮かびました。
何が答えかは分かりませんが、想像するとおもしろいと思います。
おかしいと思ったところは、家の上に橋がかかっている・えんとつが多い・階段はどこにつづいているのか・柵をつくらなくて大丈夫か。というところです。今の世界になさそうな街のつくりだと思いました。
「たそがれの街」は大きな絵で見応えがあり、とてもおもしろかったです。どういう状況か考えたり、その後どうなるのかと考えていくのもおもしろかったです。
********
描かれている人物の視線や、奥側の風景に注目して、そこから想像力を働かせてくれました。作品中の人物たちは何を見て、どこへ向かっていこうとしていると思いますか?本物の作品を見ながら、皆さんもさまざま思いを巡らせてみてください。
コレクション展Ⅰ「SUMU –すむ– あなたのおうちはどこですか」は、8月4日(日)まで開催しています。企画展とともに、ぜひご覧ください!