新潟市美術館ブログ

小倉遊亀展&コレクション展Ⅰ、開催中です!

4月も後半にさしかかり、日ごとに暖かくなってきています。
桜のピンク色から、町が新緑の若々しい雰囲気に包まれる中、新潟市美術館で
「小倉遊亀―絵筆にこめた愛」「コレクション展Ⅰ まる、はじまりのかたち」が始まっています!

 

企画展「小倉遊亀―絵筆にこめた愛」の会場には、小倉遊亀による静物画や人物画、約60点が並んでいます。
「2章 身近なものへのまなざし」で展示中の、家庭の台所で見ることができるような野菜から、椿などの花を描いた静物画。「物みな仏でないものはない、と思っている。」とした小倉のあたたかで慈愛に満ちたまなざしを感じることができます。
このコーナーでは、画面の中に登場する器も一緒に展示しております。実物の器と見比べながら、小倉遊亀の視線を感じてみてください。

見逃せないのが、「3章 愛する家族」の人物像。簡潔な輪郭線と色使い、そして人体の大胆な省略。対して衣服や持ち物の書き込みは大変繊細です。モダンなモチーフや鮮やかな色も差し込まれ、伝統を重んじながらも時代の清新な感覚を取り入れながら描かれた人物たちは、大変魅力的です。
小倉の愛した家族や現代女性たちが、いきいきと愛情たっぷりに表現されています。

 

そして、コレクション展Ⅰ「まる、はじまりのかたち」では当館所蔵の「まる」が大集合しています!


小倉遊亀展では、色とりどりの果物や野菜が描かれた作品が展示されていますが、コレクション展Ⅰでは、「まる」い果物、いろいろなりんごを展示しております。所蔵作品のなかから、選りすぐりのりんごを集めました。
そのほか、当館の名品として人気のパブロ・ピカソ《ギターとオレンジの果物鉢》や、オディロン・ルドン《丸い光の中の子供》なども展示中です。

展覧会を見終わったら、カフェでりんごジュースはいかがでしょうか。
視覚だけでなく、味覚も「まる」で満たされてみてください!

「まる」というシンプルなかたちにひそむ、奥深い世界をぜひご堪能ください。

どちらの展覧会も、皆様にきっと楽しんでいただけるはずです。
お誘い合わせのうえ、ぜひお越しください!