新潟市美術館ブログ

実技講座「バテンレースをつくろう」を開催しました!

 

3月9日(日)、実技講座「バテンレースをつくろう」を開催しました。

バテンレースは、上越高田特産の手工芸品。

専用の布テープ「ブレード」で曲線をつくり、その間を糸でかがって繊細な模様を作ります。

現在開催中の企画展「ニイガタ・クリエーション」の参加作家・阪田清子さん(上越市出身)が出品作に取り入れていることから、企画展関連イベントとして、講座を開催することとなりました。

講師は、阪田さんが実際高田で習った、熊田貞子先生・谷眞知子先生・相澤満千代先生。基本技法を組み合わせた直径16㎝程のモチーフのつくり方を教えてくださいました。

講座で制作するバテンレースの見本

右端が今回の講座の見本です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

講座には、抽選で選ばれた23名が参加。

バテンレースは初心者という方がほとんどでしたが、講座開始前から、見本作品を眺める熱いまなざし、そして、講座中の針・糸の素早い扱いからは、日ごろからの手芸への情熱が感じられました。

参加者の手元。

まずは台紙に「ブレード」をかがりつけていきます

 

 

 

 

 

 

 

 

講座の内容は、ひとりひとりで行う、一針ごとの丁寧な作業ですが、

「こんなので合ってる?」

「ああ、ヒダがつきすぎちゃった」

「カバンに縫い付けてもかわいいわね」等々、

参加者同士で教え合ったり、感想を言い合ったりして、静かに盛り上がっていく会場。

 

特に、「ブレード」の間の模様をつくる基本技「千鳥」と「クモの巣」が説明されると、

会場からは自然と拍手が生まれ、参加者の目も輝きが増しました。

講師の熊田先生からの解説の様子。

先生の手元を実物投影機で、大きな画面に映して解説中

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参加者の個別の質問に答えている様子。

先生方は、参加者の質問に丁寧に答えてくださいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

講座終了後、材料を抱えて帰っていく参加者の笑顔には、「作品が仕上がったらこう使おう」という、静かな「野望」が感じられました。

講座で習ったのと同じ技法が使われていると知って、「ニイガタ・クリエーション」に足を運ぶ参加者も多かったようです。

今回の講座は、バテンレースの魅力とともに、阪田さんの作品に、いっそう親しみを感じてもらえるきっかけになったのではないかと思います。