新潟市美術館ブログ

「出前美術館」@鳥屋野中学校

7月3日、日本画家の櫛谷一代先生と美術館スタッフが、新潟市立鳥屋野中学校へ伺いました。

学校との連携プログラム「出前美術館」の一環として、中学1〜3年生の美術部33名を対象に2時間の授業を行うためです。

授業の前半は、作品鑑賞と日本画の材料の紹介です。

今回、櫛谷先生は、市場や漁港で出会った人物、身近な場所で見つけた草花などを題材にした作品5点をご持参。

「人物を描くなら、まずはモデルとの良い関係作り」 「人物でも植物でも、対象を丹念に観察・写生することが大切」などのアドバイスもまじえて、ご紹介くださいました。

数日前に制作された新作を紹介する様子

なんと数日前に描かれた新作だそうです。

 

 

 

 

 

 

 

初対面の日本画にみいる生徒たち

ほとんどの生徒が日本画とは初対面です。

 

つづいて、櫛谷先生が実際に使われている画材(顔料・紙など)と、それらの原料をみせてくださいました。

 

顔料と,その原料の貝殻や鉱物

顔料は貝殻や鉱物からできています。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
分厚い和紙を手に取る生徒。手前には原料の楮もあります。

分厚い和紙。手前には原料の楮もあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

授業の後半は、いよいよ制作です。前半を踏まえて、隣席の友達と向かい合い、お互いの顔を色画用紙にパステル1色で描きます。

櫛谷先生からの、「今日の顔は今日しか描けない。」 「たのしくお話しながら、お友達の良いところをみつけて描いてみましょう。」との呼びかけに、教室は和気あいあいとしつつも真剣なムードになっていきました。

お互いをじっくり観察しながら描いている様子

モデルがじっとしているとは限りません。

 

 

 

 

 

 

 

 

櫛谷先生がひとつずつの机をまわってアドバイスする様子

ひとりずつの机を廻ってアドバイス

 

 

 

 

 

 

授業時間の最後には、全員の作品を前に貼り出して講評会をしました。

短い制作時間でしたが、それぞれ、やわらかな表情の中に相手の魅力を捉えた作品が並びました。

講評会の様子

講評会の様子

 

 

 

 

 

 

 

できあがった作品。やわらかな表情です。

やわらかな表情の作品になりました。