新潟市美術館ブログ

「いつもより100倍上手くできた」 出前美術館で自画像を描いて

大野小学校の児童のみなさんの作品

 9月24日(月)に新潟市立大野小学校6年生と出前美術館を行いました。講師は日本画家の櫛谷一代先生です。鏡に写った自分の顔と向き合いながら,今日この時だけしかない気持ちを一本のクレヨンで表す自画像に取り組みました。

 櫛谷先生からは画用紙の半分,または3分の2を使って顔を描くことや,首は思っているより太く描く方がよい,顔に立体感を持たせるには,鼻や輪郭,首に影をつけるとよいといったアドバイスがあり「いつもより100倍上手くできた」という児童もいました。

 大野小学校には,教室の脇に広いスペースがあります。この廊下にあたる広いスペースに作品や日本画の材料を並べて,休み時間に児童たちが作品をゆっくり鑑賞したり,材料を手に取る時間をつくることができました。

 授業は45分という短い時間でしたが,この出前美術館での体験が児童たちの心になんらかの形で残るとうれしいなと思いながら,学校をあとにしました。

 この出前美術館では,講師の先生を美術館が提案する形になりますが,学校からの要望によって,内容をアレンジして取り組んでいます。今年度の櫛谷先生は3校8回の実施でした。各学校,学年も内容も異なり,臨機応変な対応が必要ですが,その分,大きなやりがいを感じています。