新潟市美術館ブログ

野口久光展 1月20日ジャズストリート開催しました!

新潟市内、大雪など悪天候が続いていますが、
そんな中1月20日(土)に、野口久光展の関連イベントとしてジャズストリートを開催しました!

ふだんは静かに美術作品が展示されている展示室の中でのライブ。
どんな雰囲気になるんだろう…とドキドキしながら準備を進めていました。

最初のバンドは12:00から、HALF NOTE のみなさん。
ピアノは三鈷美香さん、ベースは田中学さん、ドラムが内山二夫さんの3人。


華やかでパワフルな音色に、会場全体がジャズの雰囲気に包まれます。
野口久光展でもポスターを展示している黒いオルフェ、第三の男など映画音楽も交えて
演奏してくださいました。

駆け付けた新潟市長篠田昭からのあいさつもあり、
新潟市民みんなで楽しめるジャズストリート!といった雰囲気で、
ジャズファン、美術ファン、そして映画ファン、年齢層もさまざまに、
会場はほぼ満席。立ち見も出ている状況でした。

次は14:00から、君英夫トリオと星とよ子さん。
ピアノを佐藤祐一さん、ギターを仲村徹さん、ベースは藤島博幸さん、そしてボーカルは星とよ子さん。

 

ハスキーで大人の雰囲気たっぷりの星さんのボーカルが入り、
ギター、ピアノ、ベースが奏でる音楽は、先ほどとは違ったしっとりとしたステージへと変わります。
5つの銅貨やグレン・ミラー物語、そして昨年度のアカデミー賞で音楽賞を受賞した
『ラ・ラ・ランド』からCity of Starsなど、演奏いただきました。

君英夫トリオの演奏の後は、星豊子さんと、ラジオパーソナリティの高坂元己さん
にご出演いただき、アフタートークを行いました。
君英夫バンドのボーカルとしても活動する星さんですが、
会場内でもご紹介しているとおり、1964年にデューク・エリントンによる新潟地震のチャリティーコンサートの開催に尽力された方でもあります。

星さんと高坂さんは約19年前に、エリントン生誕100周年のテレビ特番の取材でともにアメリカを訪れています。
その時のエピソードや、ジャズについて、星さんと君さんとのつながりについて、さまざまお話しいただきました。
ライブに引き続き、満席のお客様が熱心に聞き入っていました。

最後のバンドは長沢好宏 Walk don't run with Noriko のみなさん。
サックスは長沢好宏さん、ピアノは中林明子さん、ベースは阿部国男さん、ドラムは本間克範さん、
そしてボーカルはNorikoさん。
今回すべてのバンドが楽器編成が違うため、
さまざまなバリエーションで演奏を楽しんでいただけたと思います。


のびやかなボーカル、巧みなバンド演奏、観客の皆さんもジャズの世界を存分に味わっているようでした。
この日最後のステージとなった長沢好宏バンドでは、演奏が終わるとアンコールも起こりました。
なんと、アンコールに応えて再び始まった演奏では、
小学4年生の男の子がピアノ演奏をしてくださるというサプライズつき!
小学生が演奏しているとは思えないような、すばらしい演奏でした。

最後の最後まで、たっぷり楽しむことができた一日でした。
ジャズの熱気に包まれた一日ではありましたが、実はその裏では美術講座「映画は変わったか」
も午前午後と二回開催し、映画熱も各所で湧き上がっていたはずです。

映画とジャズを愛した野口久光。
その展覧会会場がジャズと映画で盛り上がったことは、野口にとっても喜ばしい
ことだったのではないでしょうか。

というわけで、展覧会は3月25日まで。まだまだ続きます!
雪に負けずに、ぜひ美術館へ足を運んでいただければと思います。