
「川村清雄展―古今・東西・混ざり合い」いよいよオープン
2015.11.02
小雨の中、川村清雄展の開場式が行われました。
一足お先に展示室の様子をご紹介します。
画家の川村清雄は、初代新潟奉行・川村修就(ながたか)の孫にあたることから、新潟市にゆかりのある作家といえます。展覧会の冒頭ではそんな川村家に関する資料を展示しています。
修就は、新潟市沿岸に防砂林として松を植えた人物だったのですね。
今回の見どころのひとつ、徳川家将軍の肖像画コーナーです。
それぞれの人物の特徴をとらえています。まるで実際にモデルを目の前にして描いたような写実性。徹底した取材はもとより、川村清雄の高い技術力がうかがえます。
もう一つの見どころは、新発田市で近年発見された作品(左)です。留学先のヴェネツィアを描いたもので、早稲田大学に所蔵されている双子のような作品(右)と並べた珍しい展示です。
こんなおいしそうなかわいい作品も。お盆の上に蟹が乗っている?みたいですね。
技巧派の清雄は、絹の上に油絵を描いたりもしています。「そんなことできるの?」と思われる方はぜひ実物をご覧に足をお運びください。
アプローチに飾られたバナーを感慨深く眺める、展覧会の担当者をキャッチ。
川村清雄作品は、特に「滝」の絵がイチオシだそうです。
展覧会の会期は11月3日(火・祝)~12月20日(日)です。お見逃しのないようにご覧ください。