本年度、第1回目のオープンギャラリー
オープンギャラリーは、市内の学校の先生が、美術館の展示室内で実際の作品を教材として授業を行うというものです。「普段は遠くてなかなか美術館に足を運べない」という意見から、往復のバスを美術館で手配しているのも特徴です。
美術館で守ってほしい3つルール(①作品には触らない②展示室ではゆっくり歩く③作品に関係ない話、大きな声での話はしない)を確認してから展示室へ出発しました。
今回は、4つのテーマで「サザエさん!展」を鑑賞しました。
①作者の長谷川町子さんが10代の頃に描いたマンガ
②サザエさんのマンガ(4コマ漫画の特徴や工夫)
③サザエさんの単行本の表紙の色遣いと工夫
④長谷川町子さんが描いた絵画・造形作品を収集コレクション
アニメでおなじみのサザエさんですが、実は、原作はマンガ。
「初めて知った!」という児童も少なくありませんでした。
サザエさんの単行本の表紙は、各巻ごとに工夫されています。今回の展覧会では原画と印刷された本を見比べることができました。
画材には、色鉛筆、水彩絵の具、ペンなど身近なものが多く使われています。和紙を貼り付けたり、タイトルも手書きにこだわったりと、今見ても新鮮です。
作品を見るポイントを簡単に確認した後は、自由観覧となり、お気に入りのコーナーをじっくり見学して作品の紹介カードを記入するというプログラムでした。
気になったことを質問する児童や、興味を持った事を熱心にメモする児童、余った時間を使ってキャラクターの顔をスケッチする児童・・・思い思いに楽しんでいたようです。
3年生ということもあり、オープンギャラリーが「美術館デビュー」という児童も多いようでした。
これを機会に、今後も美術館へ足を運んでほしいと思います。