
カードゲームでアートに親しむ☆
ゴールデンウイーク最終日の5月6日、「名品!カードゲーム」を実施しました。
これは、現在開催中のコレクション展Ⅰ「名品図鑑AtoZ」の関連イベントで、ゲームを楽しみながら所蔵品に親しんでいただくことを目的とするものです。
ルールはとっても簡単。ですが、意外とハマってしまいます。
ウノと同じ要領で、プレイヤーは、山札からめくったカードと共通点のあるカードを自分の手札から出します。共通点を発表し、他の人に納得してもらえたら手札を捨てることができます。共通点が見つからない場合は、パスとなり、手札を捨てることができません。一番早く手札が無くなった人が勝ちです。観察力が問われるゲームです。
ゲームで遊んだ後は、全てのカードを表にして確認。印刷されている絵は、全て現在展示中の作品です。
「この中で自分が一番気になる作品を決めて、それを見に展示室へ行きましょう」
あれもいい、これもいい・・・と迷います。
一人ひとり、違う作品を選んだら展示室へ。
自分が選んだ作品を見つけ、本物を良く観察します。
「絵の具の薄いところと濃いところがあることがわかった。」
「(印刷された)カードでは見えない線があった!」
「この作品、布でできていたんだ。しかもこんなに大きかったんだ~。」
参加者の「あたりまえだけど、カードで見るのと、実際見るのでは全然印象が違う」という言葉が特に印象的でした。
図録や画集、ポストカード等の印刷物ではわからないこと、本物の作品を前にしなければ感じられないことはたくさんあります。ぜひ本物を見に、美術館へお越し下さい。
また、アートカードゲームで作品に興味を持ってから展示室へ向かうことにより、新鮮な驚きを持って鑑賞体験ができるようです。今後はオープンギャラリー等、学校での活用につなげていきたいと思います。