新潟市美術館ブログ

文字をかくことは愉しい、文字を大切にしよう 菅井甚右衛門・哲先生の出前美術館

 巻南小学校で、菅井甚右衛門・哲先生の出前美術館を行いました。内容は、作品鑑賞とパフォーマンス、作品づくりから文字の大切さ、楽しさを知ろうというものでした。

 最初は、菅井先生のパフォーマンスから。白い紙に、大きな筆を用いて、墨で、今年の干支である「辰」をかいていきます。次に、黒い紙で、青や黄色、緑の絵具を筆につけ、同じく「辰」をかきました。このパフォーマンスは、習字ではなく自由に文字をかいてもらいたい、楽しんでもらいたいという菅井先生のメッセージでもありました。

 
パフォーマンスの後は、いよいよ作品づくりです。ここでも菅井先生からアドバイスがありました。「紙を縦や横ではなくて、斜めにしたり、丸めた紙でかいてみるのも楽しいよ」子どもたちは夢中になって作品を仕上げていきます。最後は4~5枚の作品からお気に入りの1枚を選び、菅井先生からの講評です。

直線を活かした作品と曲線を活かした作品とを比較した講評や文字の成り立ちについての話もありました。角田山、弥彦山に囲まれ、田んぼの中に位置するこの小学校では、菅井先生の「田んぼの田」という文字の成り立ちのお話に子どもたちは聞き入っていました。
 文字の大切さを知るかけがえのない時間となったのではないでしょうか。