大村益三とその残欠 -「ネコになる」という選択肢-
/ コレクション展 ニャン -ネコ用品専門展-

コレクション展
会期

2024年04月26日(金)から
2024年06月30日(日)まで

休館日

月曜日(ただし4/29、5/6は開館)、5/7(火)、6/4(火)~6/7(金)

時間

9:30~18:00
(観覧券の販売は閉館30分前まで)

会場

新潟市美術館 常設展示室

観覧料

一般200円(160円),大学生・高校生150円(110円),中学生・小学生100円(70円)
*( )内は団体(20名以上)料金
*土・日・祝日は中学生・小学生無料
*当館主催の企画展開催中はその観覧券でコレクション展もご覧になれます。
また,中学生・小学生は企画展と合わせて無料となります。


展覧会概要

大村益三とその残欠
-「ネコになる」という選択肢-

美術家・大村益三(おおむら・ますみ、1957年、東京生まれ)の作品(焼損作品を含む)・資料・文献約50点を展示

一人の美術家を(彼を見舞った大きな不幸を)ご紹介します。美術家・大村益三は、2023年12月29日朝、東京都町田市の共同アトリエで発生した火災により、過去40年にわたる自作のほとんど全てを失いました。そして彼は、「レンブラントの作品よりも、ネコの命のほうが大切」という、フランスの彫刻家ジャコメッティの言葉を思い返したといいます。作品を失い、命は残った自分を、もう「作家」と呼ぶことはできない、ネコのようなものであると。

- 大村益三ブログ「喪失」『〈B術の生態系〉Bな人のBな術』2024年2月2日
https://murrari.hatenablog.com/entry/20240202/1706843110
- 同「失われた『作品』」2024年4月23日
https://murrari.hatenablog.com/entry/20240423/1713823392
- 同「公表」2024年4月29日
https://murrari.hatenablog.com/entry/20240429/1714349770

- 藤井素彦(当館学芸員)「死と通俗と悪意-現代美術家・大村益三の災難-」
http://www.ncam.jp/wp-content/uploads/ncam_about_omura.pdf

協力:
東間 嶺 ナミイタ Nami Ita
吉川 陽一郎
冨井 大裕
大村 益三
コバヤシ画廊

コレクション展 ニャン
-ネコ用品専門展-

当館コレクションから大作を中心に約50点を、ネコ用品に見立てて展示

さて、この星に生きる全ての人間が命を失った時(人類滅亡)、地上に残った美術館の廃墟は、ネコの集会場になるかもしれません。この小さな展覧会は、わたしたち人類ではなく、ネコたちのために開かれます。「芸術=用途のないもの」は、ネコ大よろこびのネコ用品に通じ合うものでしょうか? 今回は、学芸員(人類)がふつう(人類)だったらすることをしないで、いつも(人類)ならしないことをしてみました。「ネコに小判」や「ネコも食わない」を、ネコになった気分で観察していただこうという、とてもまじめな、そして超歴史的な試みなのです。

『大村益三とその残欠』『ネコ用品専門展』出品リスト