荒木経惟 往生写集-愛ノ旅

この展覧会は終了しました 企画展
会期

2014年08月09日(土)から
2014年10月05日(日)まで

休館日

8月18日(月)・25日(月)、9月1日(月)・8日(月)・16日(火)・24日(水)・29日(月)

時間

午前9時30分~午後6時 (観覧券の販売は午後5時30分まで)

観覧料

一般1000円(800円)/大高生800円
*中学生以下無料
*( )は20名以上の団体料金。

*障がい者手帳・療育手帳をお持ちの方は無料(受付でご提示ください)。
リピーター割引:本展観覧券のご提示により2回目のご来場以降団体料金でご覧いただけます。


展覧会概要

「アラーキー」の名で知られる写真家・荒木経惟(あらき・のぶよし 1940-)。

自らの新婚旅行を撮影した初期の代表作『センチメンタルな旅』(1971)を「私の愛であり、写真家決心」だと宣言して以来、被写体への慈しみに満ちた写真を撮り続けています。

妻・陽子、愛猫・チロ、街と人々、女優、花、空・・・・ それらは、荒木のカメラを通して、赤裸々な姿や内に秘めた物語をさらけ出し、生の輝きと、時には表裏一体の死の気配をも、私たちに投げかけてきます。

荒木と新潟には、浅からぬ縁があります。

1987-88年に頻繁に新潟を訪れ、中心街・古町などを撮影。女優・大竹一重との「旅の情景」をまとめた写真集『冬恋』(1998年刊)でも新潟を舞台に選びました。2012年には「写真に対する強い信念と挑戦者魂にあふれた」生き様によって、第6回安吾賞を受賞しています。

本展のタイトル「往生写集(おうじょうしゃしゅう)」は、荒木の現在の心境を捉えたものです。

2000年以降、前立腺癌発症と摘出手術、妻亡き後唯一の家族であった愛猫・チロの死、東京都内で遭遇した東日本大震災の経験などを経て、荒木は、自らの「死=往生」を意識しはじめたといいます。しかし、その写真は「死」の闇や恐怖に支配されてはいません。話題の人物・現場を取材した『アラーキーのニッポン(仮)』(新潟日報ほかで連載中)をはじめ、本展に出品される新作には、時代の空気を呼吸しながら、日常の営みや身近な幸福をいとおしみ、肯定する荒木の姿勢の現在が示されています。

妻や愛猫との日々に始まり、虚実取りまぜた新潟への旅、そしてひろやかな人間愛に満ちた最新作に到るまで、荒木の尽きることない「愛ノ旅」をぜひご体験ください。

 

主催:

荒木経惟展実行委員会(新潟市美術館、新潟日報社、NST)

協力:

一色事務所

写真弘社 

荒木展チラシ

 

関連イベント

①「アラーキーの奇想対談」

荒木経惟氏(写真家) × 辻惟雄氏(美術史家、MIHO MUSEUM館長)
9月7日(日) 午後2時~午後3時30分
メディアシップ日報ホールにて

参加無料、要申込み、定員280名
※未就学児の入場はご遠慮ください。
★申込締切8月20日(水)

②学芸員による解説会

8月17日(日)、9月14日(日) いずれも午後2時~(30分程度)
当館2F講堂にて、参加無料、定員100名、事前申込不要

③美術講座

当館学芸員が写真表現についてお話しします。
8月30日(土) 「心霊写真の歴史」    担当学芸員:藤井素彦
9月20日(土) 「1970年代日本の写真」 担当学芸員:松沢寿重
各日 午後1時30分~(90分程度)
当館2F講堂にて、参加無料、定員100名、事前申込不要

④ ワークショップ 「光の採集~ピンホール写真を体験しよう~」

散策しながら光を採集するように、ピンホール写真を体験しませんか?
空き箱を使ったピンホールカメラを手作りし、美術館内外や周辺を撮影します。
印画紙を用いた撮影・現像から作品鑑賞会まで。カメラと写真の原点をたのしむ2日連続のプログラムです。
講師:高橋悠氏、高橋香苗氏(デザイナー・美術家)
8月23日(土)・24日(日) 両日午前10時~午後4時
対象:小学校3年生以上~
参加費:ひとり1000円
要申込み、定員:20名
★申込み締め切り 8月11日(月)

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【①・④の申込方法】
●往復はがきに「参加者全員の氏名、住所、電話番号、人数、学年(高校生までの方)、
【対談希望】か【ピンホールカメラ希望】」をご記入のうえ、新潟市美術館までお送りください。
●一通につき、①2名様まで、④4名様までご応募いただけます。
●応募多数の場合は抽選となります。
●それぞれ申込み締め切り日から3日以内に、ご参加の可否を返送します。

連動企画

映画上映会

「アラキメンタリ」 (トラヴィス・クローゼ監督、2004 年、75分) [荒木経惟出演]
「愛の新世界」 (高橋伴明監督、鈴木砂羽主演、1994年、115分) [荒木経惟原作、出演(写真家役)]
9月6日(土)~9月12日(金)
荒木経惟関連映画を、7日間にわたりシネ・ウインドにて上映します。
詳しい上映スケジュールや映画紹介はこちら

※有料上映です。
※同時開催の「コレクション展Ⅲ 牛腸茂雄」の関連映画もあわせて上映いたします。