コレクション展Ⅱ ニッポン・画はどこにある?
- 会期
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2013年07月05日(金)から
2013年09月23日(月)まで
- 休館日
月曜日(ただし、7月15日、8月12日、9月16日・23日は開館)、7月16日(火)、7月23日(火)~7月26日(金)、9月17日(火)
- 時間
午前9時30分〜午後6時(観覧券の販売は午後5時30分まで)
- 会場
新潟市美術館 常設展示室
- 観覧料
一般200円(160円)、大学生・高校生150円(110円)、中学生・小学生100円(70円)
()内は団体(20名以上)料金
*土・日・祝日は中学生・小学生無料
*当館主催の企画展開催中は、その観覧券でコレクション展もご覧になれます。
また、中学生・小学生は企画展と合わせて無料となります。
*団体観覧で解説をご希望の場合は、事前にご連絡ください。
展覧会概要
ニッポン・画はどこにある?
一枚の絵が、まったく別な絵を思い出させることがあります。この小さな展覧会では、絵から絵へと、連想の線がつながっていくような展示をこころみました。その線を引くものさしとしたのが、アーネスト・フェノロサのことばです。
それは、簡潔である。
それは、陰影と色彩にとぼしい。
それは、物を線でかたどる。
それは、写実的ではない。
それ、とは日本の絵画のことでした。
しかし、この展覧会には、いわゆる「日本画」は、あまり出ていません。簡潔な絵。陰影と色彩にとぼしい絵。線描が主とされた絵。写実的ではない絵。そういう作品を、時代・地域・分野にこだわらずに、ならべてみました。日本画でなくても、フェノロサのものさしにあてはまるものは、たくさんあるのです。
フェノロサのことばは、近代日本の絵の見方や描き方に、大きな影響をあたえました。そして日本の美術は、西洋の近代美術と似たものになっていったのです。フェノロサは、日本の伝統的な絵画について論じたつもりで、もっと普遍的なものや、あたらしいことについて語ってしまったかのようです。
フェノロサのものさしに、彼自身も知らなかった意味をさがしてみたいと思います。日本画、とはなんでしょうか。日本的、とはどういうことでしょうか。この展覧会は、そうした問題への解答や提案をこころみるものではありません。「わかっている(つもりの)こと」を、ふたたび「わからないこと」へと開いてみたいのです。
◆主な出品作品(総出品数;58点)
- ウージェーヌ・カリエール 油彩風景画5点(19世紀末~20世紀初頭)
- 小山正太郎 水彩粗描16点(明治期)
- 近藤浩一路 山水画3点
- 山口長男「大地」1942年頃
- 斎藤義重「作品(白と赤)」1963年
- 横山操「グランド キャニオン」1961年(幅5メートルを超える大作)
- 星野眞吾「蠢(うごめ)きだす」1958年
- 大野俶嵩「五つの形(錆No.3)」1961年
- 堀浩哉「波光‐5」1994年(高さ3メートル近い大作)
- 末松正樹 風景画 8点(1960~95年)
チラシ(PDF約1.9MB)
出品目録(PDF約140KB)
関連イベント
1)コレクション展ギャラリートーク(当館学芸員による解説)
7月28日(日)、8月24日(土)
*いずれも午後2時から(直接常設展示室にお越しください)
*いずれも当日の観覧券が必要となります。
2)ふれあい美術館ガイド(美術館協力会ボランティアによるご案内と解説)
7月21日(日)、8月18日(日)、9月15日(日)
*いずれも午前11時~正午(直接エントランスホールにお越しください)
*いずれも当日の観覧券が必要となります。
3)美術講座
・第2回「日本画滅亡論とは何だったのか」
8月17日(土)午後2時~3時
担当:藤井 素彦(当館学芸員)
・第3回「洛中洛外図の愉しみ 狩野永徳から山口晃まで」
9月21日(土)午後2時~3時
担当:松沢 寿重(当館学芸係長)
いずれも会場:当館2階講堂、事前申込不要、聴講無料