11月開催 学芸員による美術講座のご案内
学芸員による美術講座11月のラインナップをご紹介します。
芸術の秋に、鑑賞とともにお楽しみください。
各講座共通
時間 14:00~15:30(13:30開場)
開場 新潟市美術館2F講堂
定員 先着80名
聴講無料・事前申込み不要
11月8日(土)
ファッショナブルな絵画 ―美術と流行
荒井 直美(新潟市美術館 学芸員)
巷に流行る風俗を画家たちは巧みに画面に取り入れてきました。そのものずばりのファッションばかりでなく、大衆の求めるテーマにも敏感に反応してきたのです。時代を経た現在では見えにくくなっている当時の流行を、実際の絵画を通して読み解きます。
11月15日(土)
新潟を描いた版画家1 川瀬巴水
滝沢 恭司(新潟市美術館 特任館⾧)
近年「新版画」の人気が急上昇しています。新版画とは浮世絵版画の出版体制や伝統技術を継承しつつ、大正から昭和前期にかけて制作された木版画のことです。その分野を代表する版画家が川瀬 巴水(1883~1957)です。巴水は全国を旅して取材した風景を木版画に表し、旅情詩人と称されました。新潟を描いた作品を含め、巴水の仕事全般について話したいと思います。
11月23日(日・祝)
画家・阿部展也 1950年代の「課外活動」
上池 仁子(新潟市新津美術館 学芸員)
五泉市出身の画家、阿部展也。1950年代には創作の傍ら、インドや欧米を訪問し、アメ リカ美術の入門書執筆、ユーゴスラヴィア墓石彫刻の調査などにも精力的に取り組みました。同時期絵画との関連も交えて、それら「課外活動」を紹介します。
11月29日(土)
異文化が融合した街 トレド
石月 裕子(新潟市新津美術館 学芸員)
何世紀にもわたりキリスト教徒・イスラム教徒・ユダヤ教徒が共存していたために、独特の文化が育まれた街トレド。その歴史を追いつつ、スペイン・カトリックの大本山である大聖堂を中心に旧市街をご案内します。
